ぼっち・ざ・ぶっくお疲れさまでした

ぼっち・ざ・ぶっくお疲れさまでした

ぼざぶ感想記事です。

6月10日も、またオンリー行ってきました。
こんな頻度で開催されてるのが頭おかしいと思います。

今回は4冊、全部ぼ虹です。ヤッター!

虹夏とアルコール

サークル:竹野の寝床 様

アニメ8話でのあの「ぼっちざろっくを!」のタイトル回収、最強のぼ虹回があった直後のお話、飲み会でうっかりお酒をぐいっとやってしまった虹夏ちゃんのお話です。

お酒は二十歳になってから。

いや虹夏ちゃん泣き上戸めちゃくちゃ似合いすぎるってなりました。なんだこの、あの、表紙からもう!

竹野先生ご自身の上げてらしたサンプルの時点で可愛いが突き抜けていたのは勿論なんですが、もうこのリョウ喜多の楽しんでいる感が最高です。執拗にスマホを向ける、向ける!
リョウさんはまあ悪戯心的な感じでスマホ向けるし、喜多ちゃんは楽しくて向けるんだろうなぁっていうのがこう、「ありそう」感があって好きです。とにかくずっとスマホ向けてるのが最高過ぎる。

そしてその中ですっと撮影をする店長。あなたの妹さんですよ!

店長がぼ虹を、こう、楽しく見ている図が凄く好きです。
妹が大事だし、ぼっちちゃん気に入ってるし、もしかしてぼ虹を一番推している存在なのでは……?
「店長?」って表情変えずに問うPAさんで笑ってしまうので助けて欲しい。
パシャ 「店長?」のコマが好きすぎる。

これはその内公開しようと思って下書きにのまま眠っているアニメぼざろ感想文でめちゃくちゃ書いてたんですが、虹夏ちゃんの結束バンドメンバー選定基準って結構壊れてるんですよ。「STARRYをお母さんにも届くくらい輝かせる!(っていうお姉ちゃんの夢を叶えられるくらい大きなバンドにする)」って言ってるのに、演奏を聴いたことも無い喜多ちゃんをメンバーに入れるし、「ド下手だ!」と思ったぼっちちゃん入れるし。
なので、顔が良くて演奏も上手いリョウさんをバンドに誘うのって、普通ならすごく打算的に見えるんですが、虹夏ちゃんだと「リョウの演奏好きだし」が本当に裏の無い理由なんだなって分かるのが彼女の大天使たる所以だなと思うんです。

多分、「演奏が上手い」とかよりもずっと「良いバンドでいられるメンバーであってほしい」っていうのを願って、その優先度が高かったのがメンバー選定基準にあったんだと思っています。だって実力があってもぎすぎすメンバーなバンドは大好きなSTARRYっていう場所に置いておきたくないし、お母さんにも見て欲しくないよね……。

という私の勝手な解釈がある前提の話になるんですが、『ライブという実力を正面から問われる一大イベント』が終わった後に「みんな最高だったよバンド組んでくれてありがとう」って泣きながら言ってる虹夏ちゃん、あまりにも最高の最高で、本当に良かったなぁ……ってもう孫を見るお爺ちゃんくらいの目で見てしまっていた気がします。良かったね虹夏ちゃん……。

そして最後のオチは声上げて笑いました。やめたげてよぉ!
嬉々として虹夏ブラックヒストリーを流し続けるリョウ喜多、これが鬼畜の所業。
無意識クリティカルをぶちかますぼっちちゃんis最強です。

甘えて、甘えさせて。

サークル:はっぱどおり 様

あっっっっまい!!!
こちらを読むときには必ずコーヒー濃いめで入れておきましょうね。私は用意し損ねていたので砂糖を吐きました。
お菓子とかはいらないです。この本があるので。

ということで、前作でも甘さ突き抜けた作品を出しておられたこのは先生の新作。なんと今度は丸々書下ろし!
え、Pixivだけ追ってるとこれが読めない……? かわいそう……。

しかもしかも更に、上で紹介させていただいている「虹夏とアルコール」を描かれた竹野先生が表紙&挿絵に加わった超黄金ぼ虹ブックの完成です。

いつも頑張っている虹夏ちゃんに「甘やかしデー」を宣言するお話。ただし、この二人は既に付き合っているのである。結果として虹夏ちゃんを骨抜きにしてしまう(!)お話になる。
労いって事でしょー、虹夏ちゃんをゆっくり休ませてあげるお話になるのかな、なんて思わせるには、あまりにもセンシティブ!
ぼっちちゃんは真剣に虹夏ちゃんはどうすれば喜んでくれるかなと考えているであろうところがまたなんとも。「キス好きですよね」「褒められるの好きですよね」とどんどん踏み込んでいく姿はなるほどこれが百合の花。これが潜在的攻めの女後藤ひとり……。「ぼ虹」は「虹ぼ」でも「ぼ虹」と言われる界隈ですが、このシーンは紛うことなくぼ虹。

耳かきシーン、得意気なぼっちちゃんがめちゃくちゃかわいいです。イラストのどや感あるお顔がその可愛さを加速させます。

虹夏ちゃんのぼっちちゃんへの好きが行き過ぎてて好きなのが漫画のキャラを褒める虹夏ちゃんにぼっちちゃんが嫉妬しちゃうところ。ここは完全な虹ぼですよ!
いやぼっちちゃん漫画にすら嫉妬しちゃうのほんと可愛いんですけど、その勢いで首輪要求しちゃう虹夏ちゃんめちゃくちゃ重いし行き過ぎてる。ぼっちちゃんに首輪、じゃなくて「自分に着けて」なの、なんだかとてもセンシティブ……!

虹夏ちゃん+チョーカー、ここめちゃくちゃ挿絵欲しかったー! ……と思う反面、なかったせいで頭の中が強烈にこの概念に持っていかれている感もあったのでこれはもう作者様の描写力がえげつなかったということで……。

虹の架け橋

サークル:かぶら 様

3冊目からは私は初めて同人誌を拝見することになった方、らふかん様の作品。
新しいぼ虹だぁ!

映画のチケットを2枚貰ったという虹夏ちゃんが、ぼっちちゃんを誘います。
映画を楽しんで、それを喜んでくれたぼっちちゃんに「もっと一緒に色々と楽しみたいな」と思って……なお話。

ウルトラぼっち気質なぼっちちゃん、とにかく人と遊んだ経験が無いのを知って、「形になる思い出を作ってあげたいなぁ」って思う虹夏ちゃん、最高では?

ぼっちちゃんがどういうものを欲しがるのか、っていうことを考えて動いてるの、とても良い……。この作品では別にこう、お付き合いしてるとかじゃないんですよ。友達に対してそういう動きなんですよ。これが下北沢の大天使……。

そして一方でぼっちちゃんが欲しがるのが形のある何かじゃなくて一人ではできない経験なのもとても良い……。

って思ってたらこの二人手をつなぎました!
恋人つなぎで!自然と!!

ぼっちちゃんの「手をつなぎたい」に対して、虹夏ちゃんは「そんな簡単なこと」って思っちゃうのが良いですね。
虹夏ちゃんはぼっちちゃんのこと大切に思ってるけど、やっぱりまだぼっちちゃんの孤独感というか、そういうものは分かっていない感じ。
それを「一人ではできないことをしたい」という価値観に繋ぐの目から鱗……説得力がすごい。

なんかほら、キャラクタに「私はこういうことをしたいんです」って言わせるとすごくクサいというか、それがお話のテーマになるとすごくご都合主義観出ません?
私は自分で何か書いてるとすぐそうなりがちで、そうなったやつは漏れなく没になっちゃうくらい難しいと思ってるんですけど、こちらの作品の「ぼっちちゃんのやりたいこと」は正にぼっちちゃんがやりたいだろうなぁと思えることで、これがキャラへの解像度の高さ……と圧倒されました。

そしてそのぼっちちゃんの希望を聞いた虹夏ちゃんが、最後に出す「一口食べる?」、何だこれ最高か?
そこで寄り添える虹夏ちゃんほんと良い……。よく分かっていなかったぼっちちゃんの考え方なのに、ちゃんと自分からの新しい提案で的確な答えを導き出す……。
虹夏ちゃんがぼっちちゃんのことをよく見てよく考えていると分かる、最高のシーンでした。

こちらの作品、メロンブックス通販で見かけた気がしてたんですが、今探しても見つからない……。
勘違いだったのかもしれません。ぐぬぬ。
作者様が「夏コミにも持っていく予定」と仰っていたので、そこで絶対に手に入れてください。

in Rainbow

サークル:Lilt 様

ぼ虹本4冊目は、まさかのTwitterアカウントを持たない刺客でした。
やはりSNSだけに目を取られていると現実を見失ってしまう。おそろしいことです。

装丁が可愛らしくて素敵です。
表紙はきらきらしている紙に、黄色とピンクの遊び紙。

アニメにはまだ登場していないぶりっ子鯖読みライターことぽいずんやみに「結束バンドはガチじゃないでしょw」と煽られた後の虹夏ちゃんのお話。

まず印象に残るのはその絵柄!
とても繊細で(少女漫画的? 少女漫画ほとんど読んだこと無いのでイメージですが……)、それが刺さるお話だなぁと。

「結束バンドなんてガチじゃないでしょw」と言われて、各々悔しい気持ちがあったと思うんですが、これが一番悔しかったのってやっぱり虹夏ちゃんではないかなぁ、と思います。
リョウが目指すのは自分の音楽で、喜多ちゃんが目指すのは自分というものにとっての特別さ、ということを思うと、バンド自体に夢をかけているのってぼっちちゃんと虹夏ちゃんの二人かなぁ、なんて。

不満に感じることはあっても、比較されているのがギターヒーローという自分にとっての憧れだった人だと言われると、「自分は本気だしその人にも負けない」だなんて軽々しく口にもできない。そして段々悩んでしまう、というのがなんだかリアルです。

その悩んでしまう、でも練習するしかない、自分で何とかしなくちゃいけない、なんて思い詰めていく過程が、絵柄同様にとても繊細に描かれているのがとても印象的でした。ことあるごとに虹夏ちゃんの顔に駒が寄っていくので、読んでいるこっちが感情移入するったらもう、という感じ。原作の合間に、本当にこんなことがあったのでは?と思っちゃいますね。

リョウさんが虹夏ちゃんの親友としてとても良かったのも素敵。クズじゃないベーシストだ!
自分がどうこうできるものでもない、と割り切りつつも「ぼっちもついてるし」って気にはなってるし信用もしている、という感じが好き好き。

虹夏ちゃんにとっては自分は実力の足りない足かせで、ぼっちちゃんにとってはそもそも虹夏ちゃんがいないと何も始まってないから足かせどころか翼みたいなもので、というこのすれ違いを、しっかりとぼっちちゃんが言葉にしてくれたのが最高のヒーローでした。

でも、現状今から手に入れる手段は……ないかも。悲しい。

おしまい

ということで、これで買った本は全部です。
今回は全部ぼ虹でした。こいつ本当にぼ虹ばっかりだな。
でも最近リョウ喜多がとても気になっています。よ、読みたい!

今回も感想まで2週間以上かかってるあほですが、色々裏で頑張ってるのでお許しください。
職場爆発しないかなー!

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