前回は遅くなった分、今回はまだ直前ではない内に……と思っていたら直前でした。草。
でもこの感想遅れてるのも今月からは解消できそうです。あと廣井きくりスピンオフのも書きたい。
ということで、6月19日に出たきららMAXのぼざろ感想です。
VS喜多母、開幕となった今回。
普通なら「娘の夢を止めようとする母親」、めちゃくちゃ毒っぽく描かれがちなんですが、いかんせん相手が結束バンドなのでまともに見えてしまう。いや、喜多母もかなりまともから飛んでる人柄なさっておられますけれどもね。
家族の描写が無かったのって喜多ちゃんだけで、あとは虹夏ちゃんの父親くらいか。一応5巻の番外編でちょっとだけ喋ってるけど。
で、後藤一家はあんなだし、伊地知家はそもそも発端だし姉が虹夏ちゃん止めるわけないし、山田家は山田家であんなだし、で唯一の反対が出そうだった喜多ちゃんファミリーだけ触れてこなかったのはやっぱり意図的だったんじゃないかなーと思います。
3年生組が進路を決めて、喜多ちゃん自身も3年生となる。
となれば、今がその時、と言えるでしょう。
ファッキンヒモ男だと思われてた後藤、結局貢がせ女だと思われて笑いますね。
ただこの「大学に行く行かない」という割と大きい選択に対して私は口は出せないけど、とする後藤、これは何だか大人だなぁ。自分が受験しないからこそというよりは、自分は自分で決めた道を歩いてる自覚のある人という感じがします。
一方で喜多ちゃんの選択は危うい。「ひとりちゃんをもっと支えたいの！」という動機で人生の択を狭めようとしているのは、結構子供っぽい所（実際子供なので悪い事じゃないです）。私は、大事な選択の動機に他人を置いてはいけないと思っているので、このままだと喜多ちゃん大変かもなぁと思います。例えば後藤ひとりが何かの理由でギターを弾けなくなったら、喜多ちゃんはその巻き添えを食うことになるので。多分、まだ「それも含めて自分の選択だもの」と言える状態ではないんじゃないかなーと。
ここが虹夏ちゃんの「STARRYをもっと有名にしたい」という夢に対して『みんなでちやほやされたい』『高校中退』と自分の夢に持ってこれているぼっちとの違いなのかなーと。これは喜多母の言う通り他に選べる道が無い故の部分もありそうだけど。
やっぱり喜多ちゃんはかなり勢いで動く（動くことができるでもあり、動いてしまうでもある）人格なので、親としてはそこを心配するのはとても妥当。『大学行かない？またとんでもないこと言い出したわこの子！』というのが実際の心境かもしれない。喜多ちゃんの結束バンド以前の評価、親からはどうだったんでしょう……？
でも楽しいを見つける天才っていい言葉ですね。喜多ちゃん。「私が大学で得るもの浅過ぎない？」は、そのまま後藤の楽しいを見つける才能の皆無さを謳っていると思いますね。
そんな娘でも（あるいはだからこそ？）前の感想でも書いた気がしますが、バンド始めてからおかしくなったと友人からも評判の喜多ちゃん、成績もガンガン落として驀進する姿はまあ、そりゃ不安だろう……。
「みんな碌でもない奴ばかり！あなたの為にならないわ！メンバーとかかわるのを辞めなさい！」
に対して『虹夏ちゃんだけは良い子なので……』になるぼっち、やはりお前がぼ虹だ……。ここ劇的ぼ虹ポイントでしたね。
ところで、喜多母にも色々ありそうです。
夢を追いかけることに対して、一般的な「夢ってのはなかなか叶うもんじゃないのよ～」よりも重たい経験がありそう。
騙してくる悪意のある大人、結束バンドの周りにはいなかったので今後少し不安ですね。頼れるのは虹夏ちゃんだけど、虹夏ちゃんも別にそういう大人の世界の話に抵抗力があるわけではないので。ブッキングライブであっさり喜んじゃうし。
となると頼りにできるのは寧ろレーベル組か。きっと頼りになります！
司馬さんはほら、片付けられないだけだし……ぽいずんさんは……痛いだけだから……。
とはいえ、この場に後藤じゃなくて虹夏ちゃんがいたらもう数倍丸く収まってたんだろうなぁとは。後藤名指しだったので仕方ないね！（山田はあかん。もっとこじれる）
喜多父はまた良い感じのキャラでしたね。喜多ちゃんの爆走部分は母親から、ミーハーで情報食者なところは父親からっぽい。しっかしこの喜多一族、クリスマスライブの後ということはこれ26日とかですよね。そんな時期に母の思い込みボンバーで呼び出されて普通に集まってくれたのか？ アクティブさがモンスターです。
喜多ちゃんが本気でバンドをやっている！ということはライブを見てもらえれば分かることだし、大学の進退は別にしてバンド自体は認めてもらえるでしょう。でもやっぱり喜多ちゃんは大学行くような気がしています。これから両立を求められて超大変！になるかもしれない。喜多ちゃん頑張れ……！
