ぼ虹合同徒然。

ぼ虹合同徒然。

ぼ虹合同の雑記。……の書き直し、です。
思いつくままにつらつらと何でも書いてたらガチで引くレベルの長い記事が出来上がって自分でドン引きしたので、中身を抜粋してちゃんと公開しようと思いました。それでもやたら長くなった。

ぼ虹合同について、終わってから色々と顧みようという備忘録です。自分が何をやって、それがどういう結果で、且つ良かったこととか反省とかあるでしょ、というそれです。

ちなみに、メロンブックスさんに委託しているぼ虹合同が全部発送されたらこの記事を出そうと思っていたんですが、残り2冊のまま3月になってしまったのでまあもういいか!と公開しました。この記事、1月半ばにはほとんど完成してたんだぜ……気の長い人ですね。

今回やったこと

4月末:Discordのぼ虹鯖にて『合同やりたいな~』と興味ある人募集。
5月頭:企画要項作成
5月頭:「興味あり」的な反応をくれた方に連絡、合同用Discord鯖作成
6月末:ぼ虹鯖に入っていなかった方を数名、独断と偏見でお誘い

↓ここから原稿作成期間

10月頭:専用Twitterアカウント作成
10月末:原稿〆切
11月頭~:お送り頂いた原稿の取りまとめ
11月上旬:部数アンケート
11月中旬:予定していた印刷会社を変更、打ち上げの企画
12月頭:入稿完了
12月中旬:トートバッグ作成計画、入稿
12月下旬:WEBサイト作成

こんな感じでした。ざっくり感想交えて話していきますね。

企画要項の作成

私自身が元々こうして個人のサイト持ってるので、個別ページ作ってそこに要項載せていました。
noindexかけて検索には出ないようにしました。まあ、どこに纏めても良かったんですが、参加を検討している人~関係者が見る場所ということで完全オープンに公募するわけでもなかったことを思うと、便利な場所があったもんだと思います。
別にGoogleドキュメントとかで良いと思います。

専用Discord鯖作成

これはやって良かったことの筆頭だと思います
以前に参加した合同誌がこういうのあって便利そうだなぁと思って今回採用してみたんですが、今となってはこれが無かったらと思うと笑えない。Discord、サイコー! 課金してなくてごめん……もうちょっと余裕出たらします。

勿論Discordである必要はないんですが、
『全員への発信、個別の発信を手軽に行えること』という条件を満たすにはかなり適切なツールだと思います。
且つ、私の場合は普段使いもしているので。普段Discord使っていない方もいらっしゃるので、そこは申し訳無いとも思ったんですが、効率を取らせて頂きました。

参加のお声掛け

上述の通りぼ虹好きが集まる鯖内で「合同やりたーい!」と言い出したのが発端です。それにリアクション下さった方にお声掛けさせて頂きました。

また、その後に鯖へ参加されていない方を数名、声をかけさせていただいたりしました。

リアクションくれた人、の時点で20人以上いたんじゃなかったっけ……?
この企画、当初は5,6人も集まったら大人数だな、という認識で言い出したものだったので、ぶったまげました。でもまあ実際に参加するのは半分以下でしょ、と思ってましたが、ほぼ全員からご参加いただきました。ひぇぇ。

Twitterアカウントの作成

あっても無くても別に良いんだと思います。
これはどちらかと言えば「ぼ虹合同気になるな~買いたいな~」という方が主催をいちいちフォローしなくて良いようにしたかったので作りました。

結論、外部への発信がそれで完結するし遡りやすいのでやって良かったなぁとは思っています。何度かアカウント間違えてふぁぼったりしてたので長期運用はしたくない……。

部数アンケート

後述。やって良かったけどまともな使い方してないと思います。

トートバッグ作成

やって良かった事この上ないんですが、かなり行き当たりばったりでやりました。
元々印刷会社様に出して頂いていた印刷費のお見積りがあったんですが、いざ入稿して修正終わってから『このお値段で決定です!』って金額を見たらやたら金額が下がってたんですよね。何故!?!?
それで少し余裕が生まれたので、「じゃあグッズ作るか!」と思い立ち、これになりました。2月の結束ロックでも持ち歩いてくれてる方がいらしたのでガッツポ。

WEBサイト作成

今回のやったことの中で一番どうでもいいやつかもしれない。
もうちょっと凝った物を作りたかったんですが、イベント10日前には公開すると決めていたので最低限になりました。雪降らせたので満足しています。

ただ、メロンブックスさんのページだとサンプルは8pまでしか載せられないし、そういう意味では網羅的に情報を載せられる場所がある分には悪い事ではないなぁと思いました。トートの事とかも書けたし。

企画小話

SS参加について

元々の企画要項にはSSはありませんでした。実は。

漫画・イラストのみの合同の予定で企画を立てたんですが、「SSで参加したい」という方から複数の連絡を貰って、それなら、と要項を変更したものになります。

そもそも私自身SSも書くので入れるかは悩んだんですが、

・B5サイズで漫画、イラストのみ
・A5サイズでSSを含む

私の中ではこのどちらかで、B5で大きいサイズで絵を見たいという方を優先した企画にしたのでした。

結果B5サイズにSSも載せることになったんですけど。
B5にSS、読みにくくない……? と思ってたんですが、まあ、最低限読めなくはない組版に出来たとは思います。なんとか……。そしてSSが入ったことで鈍器になりました。

ページ数の話

結果216ページになりました。表紙込。

先述の通り、多くて5,6人参加を想定していたので、最初はそもそも40~50pくらいの想定でした。人数が決まっても多くて150くらいか……?みたいに思ってましたが結果鈍器でした。すごい。いや、150pでも鈍器だと思います。

これ何が凄いって、企画開始時に「ざっくり予定のページ数教えてください!」っていう段階からページ数が減った人多分いないんですよね。というか増えた人めっちゃ多い。みんなが予定ページ数通りだと、大体MAXでも160pくらいだったんじゃなかろうか。
ぼざろ、凄く流行ったのは事実だけど1クールアニメだよ? 前年12月に終わったアニメの原稿で、合同誌の〆切って10月ですよ。ぶっちゃけ「熱落ちちゃって描くの無理」みたいになる人出ると思ってました。

やらかした話

10月末が提出期限で、殆どの方はそこで出してくれてました。間に合わなかった~!な方も数人いらしたけど、それでもその後の3連休(11月3,4,5日)で完了しました。

……その11月3日の話。私は体調を崩し、翌日に病院行ったらコロナ判定。初コロナです。おめでとう。

ということで、割と必死にさばいてたつもりなんですが、この辺の作業2,3日は遅れたと思うし、するべき返信も遅れていたと思う。

日頃から体調管理をしっかりやってそれでも倒れたのなら同情の余地もあるんですが、私は生活リズムがたがたで体調崩す心当たりしかないので、それで本当に体調崩すのあほ過ぎて無理でしたね。本当に猛省。おろかものめ……。

タイトル決めの話

本誌のタイトルは、実は結構ギリギリに決まりました。
元々8月くらいに仮題は出ていて、それで進めてロゴもラフは出来て、みたいになってたんですが、頂いた表紙イラスト見て「このタイトルじゃねえな」ってなった結果、全員から原稿が集まってもまだ決まらない事態に。

結果として良い感じの題になった……なったと思う……。多分……。

装丁の話

そこまで凝ったことはしていないんですが、表紙の色や紙、そして浮き出し加工を施しました。

・表紙と本文用紙
表紙はサーブル160㎏のスノーホワイト、本文はマットコート110㎏を選択。
この㎏っていうのは単位量当たりの重さです。重い方が分厚いと思ってください。
元々の「イラストを綺麗に見たい」欲に忠実に従いました。多分一般的な本文用紙って90㎏くらい、小説なら72.5㎏とかも使うんですが、結構厚いですね。だから鈍器がさらに厚くなりましたね。
個人的につやつやつるつるしてる本文用紙ってあまり好みじゃないので、マットコートにしました。フルカラーイラスト集とかならつるつるしてる方が発色も良いんですが、今回は白黒原稿も多いし、目や手触りも大事。

・表紙6色印刷
これマジでやって良かったです。段ボール開けた瞬間明らかに色が綺麗なのが分かりました。
普通は4色印刷で、5色、6色が選べます。まあ、表現できる色の幅が広がると思ってください。発色の良さ、ぼっちちゃんのピンク色の髪が顕著でした。多分日ごろ印刷物に触れる人はすぐ分かると思うくらいはっきりしてたと思います。
表紙の紙がざらざらしてる紙質だったので、発色がちょっと劣るかもしれない、という保険も兼ねていたんですが、いやこれは本当にやってよかった。この選択は自分を褒めたい。よくやった。
プラシーボ効果? いやいやまさかそんな。

・遊び紙
前後に遊び紙を入れています。赤と黄色にしようと思ってたんですが……何故か最終注文時(その前の見積もりとかではできていたのに)だけ赤一色で通してしまっていたみたいです。何故。
江戸小染 はな 淡紅 70㎏という紙です。

・浮き出し加工
タイトルロゴと繋いでいる手の部分を浮き出し加工してもらいました。
最初エンボス加工してもらおうと思ってたんですが、調べた範囲で見つからなかったんですよね。
でもおかげで表紙の裏面にもそのあとが残る、ちょっと個性的な感じになったのは悪くない感じです。割と気に入っています。

部数アンケートと価格設定の話

部数アンケート、やって良かったんです。何故なら、アンケートを見て部数を決めたし、部数は正直かなり丁度良かったくらいではないかと思うので。いや、足りなかったのかもしれないという気持ちもあるけれど。

ただ、同人のアンケートって(多分)基本「100人が買うって回答したら80部くらい刷る」みたいなものなんですよ、多分。買うって言って買わない人もいっぱいいるので。
身内に自分ならどうするよ、とか聞いてみたんですが、「(買うという回答の)7,8割」「半分くらい」みたいな感じでした。私も個人誌ならそうした。

ただ今回は合同だし、参加者様すごいし、これで「ぼ虹ずっと推してるのに買えなかった!」って言われたら結構きついなーと思い、回答部数よりもかなり多めに刷った。正直に言えばひやひやしていた。何があれってクレカの限度額ぶっ飛ばしそうだったし……。
ただまあ、アンケートそのままの部数だと頒布価格も結構上がってしまうし、ということでまあ思い切ることにした。(いやぼざろのオタク若いんですよ。私も高1から毎回コミケ行ってるので、高校生のコミケがお財布に痛いことをよく知っています)

ここで具体的な部数は書かないけど、ぼ虹の企画するからこの合同の部数とか参考にしたい、とかの話があれば別にいくらでも教えます。

かなりの量を刷ったし、同じくらい刷らないと「刷っただけ赤字」みたいになるので、増刷は無理ですという話でした。

……正直に申し上げるなら、コミケ前の通販はコミケの5日くらい前に完売、コミケ後の通販も2週間くらいで完売でした。ちょっと早すぎたなぁ……とも思っています。もうちょっとくらいは印刷していても良かったのかなぁ、と言う気持ちもそれなりにありました。

余談という打ち上げの話

コミケの後には打ち上げがありまして、私は上記の通り主催でした。
が、コミケ会場に閉場まで残っていたのって初めてで、委託分を預けて会場を出てみたらなんかすごい列ができているではありませんか。

駅までまだまだ距離のあるところで「これって何の列でしょう?(タクシーの列かな?)」と聞いた所「りんかい線ですよ」と言われたので詰んだもち(この時、時間は17時少し前。打ち上げ場所まで電車乗ってから約50分で到着、打ち上げは18時から)。

いや、他の誰が遅れてもそれは全然良いんだけど、主催が遅れるんじゃねえよ、ということで慌ててゆりかもめに向かうも、(当然ながら)こっちも超長蛇の列。で、そこでタクシーを見かけて声をかけるも「送迎車です」。

それならばと『自分もタクシー呼ぶ!』と決めて、ゆりかもめの線路下を豊洲方面に走りながら、タクシー会社にお電話。この時郵送用の本10冊分くらいとか戦利品とかをキャリーで運んでいたのでそれはもう腕が……。あばば。

で、車なら打ち上げ場所まで30分くらいあればOKらしい。
「今の時間その辺予約だらけで寄こせるタクシーなんてないよ」と言われたらタクシー会社いくつでもあたるしかない、と思っていたんですが、一社目で「15分くらいでそっちに着くよ」と言われたので即決で依頼。

予定通りに来てくれたので、私は無事に打ち上げ開始の10分くらい?前に何とか到着しました。とほほ~二度と閉場までは残らないよ~~。
そして突然電話して「急いでるんですがタクシー呼べますか???」とか慌ててる計画性のないアホの為に呼んで来てくれたタクシー会社さん、運転手さんもまじでありがとう……。運転手さんめっちゃ優しい人でした。

4/19追記
タクシー会社は日本交通株式会社 様でした。アリガトゴザイマッシャ!!

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「めちゃくちゃ助かったんだから名前出すべきだよなぁ」と思いつつ、当時慌てまくっていたせいで普段なら絶対にやらない「どの会社のサービスを使ったのかもわかってない」をやらかしてて書けなかったんですが、ふと「電話履歴見れば良いじゃん」に思い至ったので追記しました。あほです。

信用の話

企画して良かったなぁ、と思っています。
初めての合同誌の企画でこの規模になったのは(結果論ですが)あほだったなぁと思うんですが、参加者様方が大変協力的だったおかげで、こうして終わることが出来ました。
『合同誌なんてね、企画が藻屑に終わるのが沢山あるのよ』なんて話を沢山見ました(合同誌企画にあたって色々調べました。調べるほど怖くなりました)。その藻屑の一つにならなくて良かった。

正直なことを言えば、8月頃にぼざろ同人界隈ででかい企画が一つ、なし崩しに頓挫となった話があり、私は勝手に切れていました。同人って信用だけで成り立ってる部分結構あるんですよ。かなり性善説に依存しています。
それを裏切られると、まあ、今正に信用してもらうことで企画させてもらってるこっちはどうすんねん、という八つ当たりです。
実際の所、参加辞退する人も出るんじゃないかと思ったけど、そんなことはありませんでした。

私の世代のオタクは本当に(今となっては信じられないくらい)「オタク=悪」みたいな扱いが結構強かった世代で(多分ぎりぎり。2つ下の弟(オタク)は昔に『オタクが迫害されてるってのは被害妄想でキツイ』って言ってた)、自分の行動でオタクというものへの信用を落とすのすごく怖いと思ってる人多いと思うんですよね。だから私が例えばこれが発行できなくなって怖くて逃げだすとか、そういう誠意の欠片も無いような真似をしなくてよかったなぁ、と心底思っています。

まとめ

私は私で「もっと情報分かりやすく伝えることが出来たよね」とか「もっと自分が上手くなってから描きたかったね」とか企画としても個人としても反省だらけで普通にゴミ箱に引きこもりたいんですけど、それを差し引いてもやっぱりやって良かったことなんだと思っています。
まあ、2023年は殆どこれに費やしたしね……。

創作に関わる地力というか、そういうものをちゃんと上げたいので今年のサークル参加は10月くらいまでは休みます、というのもその辺の反省があっての話なので、反省自体が無駄にならないように頑張りましょう。

ということで、合同を初めて企画したら大所帯になった話でした。

シンプルに「計画性」と言われるだけで私が消し飛ぶ話だったんですが、計画性が無かったおかげで鈍器になりました。塞翁が馬。
でも計画性がとても大事なのもよく分かりました。

あとはただ、参加者様方にとって「良い企画だったよ」と言えるもので、合同を読んだ方が「良い本だったね」と思って下さっていたらそれ以上のことはありません。
そうなっていますように、と願う事しか出来ませんが、やれるだけのことはやったと思います。

ちなみに、「『冬』で合同やったんだから……ね?」みたいな話を数回振られていますが、現状予定はありません。でも「ぼ虹で春夏秋(に限らず)合同作るんすよ何か手伝え」って言われたら手伝います。やりたい気持ちもないわけではないです。ただ、これやってると自分の他の創作活動出来ないということにも気が付いたので、ひとやすみひとやすみ。
もしかしたら来年とかに何かやるかもしれないし、やらないかもしれない。全く完全に何も考えていません。

おしまい

あとがき。という名の謝辞。

まずは何よりも、ご参加いただいた皆様に本当にありがとうございました。
この本が完成して無事に頒布されたのも、それがこんな(!)鈍器ブックになったのも、もう何もかも皆様のおかげです。
この上なく拙い主催であったことを自覚しています。効率の悪さやら何やらに、やきもきされた方もいらしたことと思います。それでも最後までお付き合いいただけたこと、本当に感謝しております。ありがとうございます。

そして、合同誌を手に取ってくださった皆様も大変ありがとうございます。
特に合同誌アカウントをフォローしたり拡散したりしてくださった方々。皆様のおかげで、正直びくびくしながら刷った程の冊数が、あっという間になくなりました。ぼ虹大好きな方々がいっぱいいるんだなぁと、とても嬉しくなりました。
結束ロック5にトート持ってきてくれてた人! 見たぞ! ありがとう! 次も持ってきてね!

劇場版公開も近いし、まだまだコラボ企画とかも溢れて財布を殺しにかかっているぼざろですが、のんびり楽しんでいきたいです。これからも楽しいぼ虹創作が増えますように。

……ぼ虹合同が終わってから何も描けてない自分に気が付くとちょっと心が折れそうですが。頑張ります。

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