動画を作るなら4Kモニタが便利な話

動画を作るなら4Kモニタが便利な話

元々このサイトを作った理由には「良いものを紹介したい」というものがあったのに、あれこれ理由をつけて全然進めていなかったのでここで一念発起。

最初に紹介するのは、このBenQ モニター ディスプレイ。

これは
・4K
・31.5インチ
という条件で且つ「中・韓メーカーではない」という条件で探し回った結果選んだ製品。私は台湾は中国ではないという認識を持っているのでBENQは中華メーカーではない。同様の条件でお探しの方、これはおすすめ。

ちなみに、確認してみたところ6月の頭頃に届いているのでこの後2本の動画を作り、先日の記事で書いたボイスコネクトの新刊の執筆や組版作業などをこのモニタで行った。まあ、「使ってみたよ」くらいの記事は書いても許される頃だと思う。

4Kってそもそも何?

「それくらい知っとるわ!!」という方はすっ飛ばしていただいて。
よく聞く4Kとは、画面解像度の事。よくデジタルカメラとか(スマホカメラとか)で「1920 ×1080」とか見たことある人も多いのでは?

この1920×1080はよく「フルHD」と言われますが、その縦横をそれぞれ2倍にして「3840×2160」になったのが4Kです。3840がおよそ4000なので4K、という割とアバウトなところが出ている。フルHDも2K、とか言ってくれれば分かりやすいのだけど、あっちはあっちで「1080p」とも言われたりするのでまあややこしい。縦と横、どこの数字を取るのかは統一しておいてほしい。

ちなみに解像度の単位はdpi(dot percent inch)。ここでいうdotとはpx。ピクセル、と読む。ディスプレイが細かい点を光らせて、その組み合わせで映像を出力していることは周知と思うが、その細かい点一つ一つがピクセルになる。

要するに、画面の中にいくつのピクセルが入っているのかが解像度だ。

稀に聞く「8K」は文字通り4Kの二倍。ここまでくると異世界。でも、例えばソニーは16Kモニタをリリースしている。家庭向け、らしい。アメリカの大豪邸のご家庭用かな……? 1pxの大きさは画面の大きさに応じて変わるので、画面がとてもとても大きければ16Kにも意義がある。ちなみに790型だそう。???

で、これは画面の精密さを表すもので、シンプルに「数字が大きければその分きめ細かく表示できる」と思っておけば大丈夫。理論的には。

4Kの利点、強み

4Kというとテレビが売り出されたときに散々目にした方も多いと思うけれど、その画質が大きなセールスポイント。故に、私は4Kには全然興味がなく、「画質に上がってもらってもしょうがない」と無関係な顔をしていた。そういう方は多いのではないかと思っている。

4K、現状だとやっぱり需要が微妙だと思う。そういう画質を欲するゲームをするならリフレッシュレートの方が重要みたい(伝聞)だし、4Kでそっちも網羅させると値段が跳ね上がる。映像美を、といってもそこまで4K対応のメディアが多いわけでもないし、その違いが分かる人はきっと少ない。元々そんなにゲームをやるわけでも映像鑑賞に励むわけでもなかったので、そりゃ興味を持たないわけだ。

が、同じ画面の大きさでも、解像度が違えばその分表示できる情報量が変わるんだよ。ということに気が付いた時、「これはもしかして死ぬほど便利なのでは?」と思い、賭け事と思いながらも購入を決意するに至ったのである。

これについて、詳しくはググってね。シンプルな話、ピクセルが同じ面積内に縦横2倍の密度で詰まっているので、同じ「100px×100px」の正方形を表示しても4Kモニタの方が小さく描画されることになるのだ。

ボイロやCeVIOはこうなる

実際に画面にインタフェースを表示すると、こんな風に見えるという話。

4Kモニタにボイチェビを表示。長文が余裕をもって調声できる。
デスクトップはあまり整理されていないので無視して欲しい。そもそも普段は頂いたイラストを飾っているのだ。

これは4KモニターにボイロとCeVIOを表示したもの。この時点で察する人は察するかもしれないけど、結構横に長くしている。勿論、わざと。これを、1920×1080(フルHD)の画面にもってくるとこうなる。

これがフルHDの場合。同じ文面だが、横幅が全然足りていない。

これでも縦の長さを少し下げている。
というのも、画面がCeVIOで埋まってしまってCeVIOのインタフェースを撮ったのかディスプレイをそのまま載せているのかが分からなくなったからである。

それでも、横に長すぎて入り切っていないのが、まあ何となく分かってもらえると思う。
4Kモニタの方は下の調整部分を全て映していて尚まだ画面には横にも縦にも大いに余裕がある一方、フルHDでは横には収まり切っていないし縦方向もこれでは他のことをするには不便すぎる。結果的にはもっと小さく表示して使うことになるだろう。

そう、4Kモニタの「4Kの映像美」などすこぶるどうでも良いおまけ程度の価値であり、その真価は「圧倒的な(フルHDモニタの4倍作業領域)」なのだ。

まあ、こんな話は多分そこら中でされてるとは思うけどね!

でもまあこの手のソフトを普段から使っている人にとって「有用」とする話はそんなにないんじゃないかなー、とか思ったりして書いている。

ちなみに、描写できる領域が広いということはAviutlも勿論広く使える。

4Kモニタだと、拡張編集タイムラインを最大まで拡大していても12秒以上の範囲を一覧できる。ちなみにフルHDでは6秒程度。縦横2倍なのだから当たり前だけど。
そして私はこんなに横に引き伸ばして使うことはない。

私は4K買う前からモニタ3枚で作業していて、今はメインにこの4K、サブで左右に27と24インチのフルHDを置いている。3枚もあれば作業領域には困らないだろうと思って作業していたのだけど、今はこの4Kがないとやってられない精神になっているので欲望には際限がない。

とはいうけど、実際に変化は大きくて、一画面内に
・ボイロ
・CeVIO
・ガイノイド
(から一度に使っているのは大体二つまで)
・Aviutl
・音声保存先のエクスプローラ×2,3
・軽くググる用の小さめのブラウザ一つ
(+グラブル

が全て一枚の画面上に収まっているのは非常に有意義。勿論重ねてはいるけれど。
以前まではエクスプローラは別のモニタに移していたりしたので、やはり便利度合いが違う。本当に違う。

けど、不便が無い訳ではない

とはいえ不便がね、無い訳ではない。

書いた通り、作業領域が4倍にも広がるのは非常に大きなメリットなのだけど、4倍に広がるということは要するに実際に表示されているサイズは1/4ということになる。画面そのものの大きさは変わっていないのだから、4Kのディスプレイは、雑な言い方をすれば「フルHDの1/4の大きさで表示できるディスプレイ」でしかない。

それでも文字が読めて色々なUIを触ることができる程細かく描写できる、ということなのだけど、単純に小さくなれば見にくくなるのは当たり前の事。

人によってはTwitterとかの文字が読みづらくなるだろうし、PCの設定を弄って125%表示とかにしないとまともに使えない、という人もいるかもしれない。設定側で変えられるとはいえ、難点であることには間違いない。

設定→システム→ディスプレイ

私は最初「思ったより小さいな……」と思いもしたのだけど、100%表示のままでしばらく使っていたら別に問題なく慣れた。
とはいえこれはこのサイズのモニタだから、というのもある(先述の通り、1pxの大きさはモニタサイズによって変わる。画面が大きい方が1pxも大きく、その分大きく表示されることになる)。広い作業領域を使っての作業用に、という目的で4Kモニタを探すなら、27インチ以上辺りを目安にした方が良さそう?
モニタと自分の距離とも相談しながら考えてみて欲しい。近いなら24インチでもいけそう。

難点はもう一つ、これはモニタがどうというものではないのだけど。

現行のウェブサイトは、フルHD程度までしか想定されていない場合が多い。リキッドデザイン、レスポンシブデザイン、フレキシブルデザイン、等と呼ばれるようなものの中には4Kモニタでも変わらぬデザインで閲覧できる場合もあるが、とにかく4Kは「ウェブデザイナーが考慮していない程に大きい領域」になるので、割と多くのサイトが結構不格好になる。

例えばTwitterは、フルHDならこのように表示されるだろう。

オススメユーザーの欄は塗りつぶしている

ウェブサイトは、横幅をどこまで表示するのかを指定しないと画面いっぱいに表示されてしまう。それだと多くの場合で不格好だし、見にくくなってしまう。それを防ぐために最大表示幅を設定しているケースがほとんどだ。

先述の通り横幅は1920pxなので、まあ1300、1400pxくらいが表示範囲だろうか。それを中央に寄せ、その範囲よりも外側は余白として扱われている。が、4Kに画面いっぱいにブラウザを広げると、こうなる。

TLにもオススメユーザーが表示された。

あーあ。

要するに、フルHDの時と同じ分しか横幅への表示をしていない。1400pxと仮定しても、フルHDなら1400/1920だったから左右の余白はバランスが良く見えたが、4Kになると1400 / 3840 なのだからそりゃ余白のほうが目立つ。

これもブラウザ側で拡大だのをしてやれば良いわけだけど、それはそれで表示が崩れるサイトとかも出てきそうなのであまり快いものではない。

……とまあ、4Kモニタを「映像鑑賞」ではなく「PC作業用」としてみた場合の所感はこんな感じ。動画編集は大変はかどっている。

まとめ

メリット:
・圧倒的作業領域is最強
 ・ボイロやCeVIO等の長文もスクロールバー無しで表示できる!
 ・一画面内に作業に使うものをまとめられる!

デメリット:
・いろいろな表示は小さくなる
・ウェブデザインが崩れるかも?

大体そんなところ。

買う時に悩みに悩んで、最後の二択は

この二つだった。
あ、I-O DATAの方は当時より少し安くなってる。(当時たしか5万超えてたはず……)

どちらも捨てがたかったのだけど、I-O DATAが悪かったのではなくBENQが大変評価が高かった(amazonレビューではない所で)ので、こちらを購入した。実際、I-O DATAのこれではないモニタも今使用していて(24インチ、フルHD)、非常に安かったのにとても良いのでどちらを買っても良い体験になったろうな、と思う。

ちなみに、この手のモニタはこの5万円くらいをとりあえず目安にすると良いかも(32インチくらいの場合)。あまりにも安いと、映像の精密さという本来の強みが、「ディスプレイの質が低いのでぶれて見えるせいで文字が読めない」みたいなことになりかねないので。(格安4Kモニタの詳細なレビューを見ているとそんな感じのことは割とよくある模様)

モニターという製品、コロナのせいで一時期は本当に入荷がなく、私はamazonじゃない所で買ったのだけど結果的に1か月くらい待つ羽目になったので、今ならすぐ届きそうなのが羨ましい。
動画投稿者~~! 作業効率を上げて、よりたくさんの楽しい動画を作ってくれ~~!

おしまい。

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